肥大化した権力「GAFA」の脅威――警鐘鳴らす米教授 
Yahoo!ニュース 特集」1/29(火) 8:04 配信
グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン――いずれも米国生まれの大企業で、いまや私たちの生活から切り離せない4大プラットフォーマーへと成長した。それぞれの頭文字をとって「GAFA(ガーファ)」とも称される。GAFAの分析を長年続けてきた、ニューヨーク大学スターン経営大学院のスコット・ギャロウェイ教授は、その強さに感服しつつも、あまりの影響力の大きさに警鐘を鳴らす。(インタビュー:津山恵子、写真:クオ=ヘン・ホアン/構成:Yahoo!ニュース 特集編集部)
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「いいね!」に病みつきになり、コメントに傷つく
ギャロウェイ教授は、日本を含む22 カ国で刊行されている著書『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』のなかで、4強をヨハネの黙示録の四騎士に例えた。剣や飢饉などで「地上の人間を殺す権威」を与えられているという存在だ。恐ろしい騎士の挿絵まで入っている。便利な検索(グーグル)と無数の商品が選べるオンラインショッピング(アマゾン)、世界の友人をつなげるプラットフォーム(フェイスブック)に、未来性を常に追求するコンピューター(アップル)のどこが、「地上の人間を殺す」のだろう。2018年末、ギャロウェイ教授にニューヨークで話を聞いた。

――4社をまとめて四騎士に例えて警告を発する書は、珍しい存在です。そもそも、なぜこの本を書こうと思ったのですか。

「もともと私は、4強のことを気に入っていました。パフォーマンスが抜群な、彼らの株式も所有していました。私の学生の最大の就職先がアマゾンで、これまでに170人が入社しています。就職先の2位、3位はフェイスブック、グーグルです。だから、私はこの本を『ラブレター』として書き始めたのです。でも2年間を分析とリサーチにかけた結果、ラブレターは『警告の書』となりました」

――引き金になった個人的な体験があったのですか。

「11歳の息子とビーチにいて、逆立ちするところをビデオで撮り、YouTubeに公開したことがありました。すぐに『いいね!』がついたので、『誰かがいいね!って言ってるよ』と言ったら、『いいね!って何?』と息子。その後7日間、彼は15分ごとに私にYouTubeへログインしてと頼むようになりました。『いいね!』がいくつついたか知りたくてたまらなくなったのです」

「まさに一瞬で、息子はYouTubeに病みつきになり、さらに誰かが残した意地悪なコメントに打ちのめされました。そのとき思ったのです。こんな短いビデオが、誰かのドーパミンを刺激し虜(とりこ)にすると同時に、匿名やボットかもしれない心ないコメントで息子が傷ついた。これが世界10億人以上に起きている。これがソーシャルメディアの世界だ、と」

4強のサービス・製品は、私たちを虜にしているばかりでなく、空前の富を稼ぎ出している。つまり、ギャロウェイ教授自身を含むたくさんの株主を潤してきた。また、世界トップクラスの人材を雇い、新たな雇用も創出している。しかし、ギャロウェイ教授は、4大企業に「別の顔」もあることを発見した。

「私は、権力の腐敗を目の当たりにしました。政府の規制が有効に機能しないなか、4強は中小企業を滅ぼし、(米国の)売上税を払うのを回避しています。(2016年米大統領選挙ではロシアに悪用されたフェイスブックが)選挙のあり方さえ危うくしました。民主主義をむしばむほどの影響力を持つ、そんな肥大化した4企業に私たちは囲まれています」

「それだけではありません。欧米社会で、4強はもっと危険な傾向を助長しています。つまり、人となりや寛容さよりも、テクノロジーと億万長者を評価し崇拝するようになりました。つまり、私たちこそが4強の肥大化を許してしまったのです」

「フェイスブックに絡むケンブリッジ・アナリティカのスキャンダル(注:2016年にフェイスブックの8700万の顧客データが漏洩し、共和党のトランプ大統領候補=当時=の選挙陣営がそのデータを使ったとされる)が浮上したのは、フェイスブックが何のセーフガードも講じようとしなかった表れです。もしシェリル・サンドバーグ最高執行責任者(COO)が魅力的な女性リーダーでなかったら、もしマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が現代の稀有なイノベーターの一人でなかったら、連邦地検は彼らの訴追を本気で検討したでしょう」

女性ビジネスリーダーを象徴する人物の一人として取り上げられることも少なくない、フェイスブックのシェリル・サンドバーグCOO(写真:ロイター/アフロ)

「ダース・ベイダー」が率いるGAFA
――なぜ4強に対して、人々がそんなに寛大になってしまったのでしょう。

「彼らは、進歩的でリベラルな思想を支持しています。サンドバーグは、男女平等について、そして夫の死について非常に雄弁に語り、皆が耳を傾けます。アップルのティム・クックCEOは、フォーチュン500社の現役トップとして初めて、同性愛者であることを公表しました。グーグル創業者のラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンの2人は、移民です。大衆のリベラルに対する見方は、無害で親切で優しい人たちというものです。彼らは世界をもつなげています。でも現実は、羊の衣を着た狼、『ダース・ベイダー』なのです」

アップルのティム・クックCEO(写真:ロイター/アフロ)

――2016年の米大統領選の後、フェイク広告などをめぐって、フェイスブックのザッカーバーグCEOが、連邦議会に召喚されました。でも公聴会では、ザッカーバーグには余裕があり、議員側はまったく追い詰めることができませんでした。

「フェイスブックに限らず4強は、ワシントンでのロビー活動を怠ったマイクロソフト(注:独占禁止法違反を巡り欧州連合=EUに課徴金を支払った)からの教訓で、その分野にすごく投資をしています。アマゾンは、フルタイムのロビイストがワシントンに88人もいます。イノベーターに対する世間の崇拝が強いので、広報部隊もそれをうまく利用しています。フェイスブックでは、2万4000人の社員のうち600人がパブリック・リレーションズの人員です」

米下院の公聴会で質問に答えるフェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEO(写真:ロイター/アフロ)

「これに対し、選挙で選ばれる政治家のうちほんのわずかしか、テクノロジーやエンジニアリングのバックグラウンドがないのです」

――お話からすると、『GAFA』を書かれた当時よりも4強に対してより厳しい意見をお持ちですね。テクノロジーに詳しい政治家の選出が大事と思われたのは、2016年の米大統領選がきっかけですか。

「そうですね。選挙期間中にプラットフォームが悪用されないよう、基本的なセーフガードを設定することをフェイスブックが拒否していたと分かったときです。フェイスブックは、私たちの社会の絆を引き裂く(フェイク)広告を受け入れ、その広告費はルーブルで支払われたのです」

「4強の行動が、民主国家の利益と相反することもあります。アマゾンが、米国で第2本社の候補地を探す案を打ち出したのもその例です。結局ニューヨークとワシントンという大都市に決定しましたが、地元の雇用を拡大したい地方自治体が、住民の税金と人員を使って、誘致コンテストに殺到し、最終的にそのお金はアマゾンと株主の懐に入っていくわけです」

アマゾン第2本社の建設が決まったニューヨークでは、大規模なデモが起きた(写真:ロイター/アフロ)

インスタ買収を許したのは政府の失態だ
――米国は、AT&T分割など規制の歴史があります。4強も分割すべきですか。

「4強は、雇用を生み出し、他のビジネスとのエコシステムを創造し、株主に利益をもたらす、感嘆すべき企業です。でも彼らの影響力をそぐべきです。それができるのは、独占禁止法違反訴訟だと、私は思います。過去10年における米政府の最大の失態の一つは、フェイスブックにインスタグラムとWhatsAppの買収を許したことです」

ニールセンの調査によれば、米国でフェイスブック、フェイスブック・メッセンジャー、インスタグラムは、人気スマホアプリの上位を占め、それぞれ第1位、2位、8位だという。ユーザー1人あたり、1日50分を、このソーシャルネットワークに費やしている。また、何かの商品を探している人の55%が、まずアマゾンで調べているというのだ。

「私たちの生活で、ある考えを行動に移す場合、多くは検索が元になっていますが、グーグルが、その検索の大部分を占めています。『政府を変えるにはどうしたらいいか?』『銃を製造するにはどうしたらいいか?』などというキーワードをタイプすることが膨大な回数で起き、人々の行動を左右している一方で、その答えをはじき出す検索アルゴリズムが極秘事項のままというのは不健全でしょう」

(写真:ロイター/アフロ)

「アマゾンも電子商取引の50%以上を独占するべきではありません。独占が不健全なのは、たとえば音楽配信サービスを見てもわかります。Spotifyのほうがアップル・ミュージックよりも優れていると思いますが、後者は10億ものiOS端末にあらかじめ組み込まれているがゆえに急成長しています」

――4強を分割したら、どんなことが可能になるのでしょう。

「独禁法違反を争えば、私たちはもっと幅広い税収を得ることができて、売上税を免れる者もいなくなり、さらなる競争、雇用、合従連衡が生じてくるでしょう。フェイスブックも例えば4つに分割して、その中の1社が広告収入を上げようとしたら、他のところよりもセキュリティーに多く投資し、外国政府にプラットフォームを武器として使われないようにするでしょう」

「グーグルが分割されれば、YouTubeは動画ベースの検索エンジンになるでしょうし、数年で検索市場の大きなシェアを得る、つまり検索に2つのプラットフォームが生まれるわけで、それはいいことでしょう」

「資本主義は、競争です。競争的なマーケットを創造する鍵は、誰も肥大化した権力を持たないということです」

ソーシャルメディアは「10代のたばこ」
――息子さんの例を話されましたが、ユーザー側として次の世代は何に注意したらいいのでしょう。

「昔と異なり、友人のパーティーに呼ばれなかった場合、部屋に1人でいてリアルタイムで他の子がパーティーに行っているのがわかってしまう時代です。米疾病対策センター(CDC)の調査で、ソーシャルメディアが特に10代女子の自殺率の増加に影響しているというデータもあります。フェイスブックやインスタグラムは、年齢確認を行うべきです」

「私自身はフェイスブックはあまりやりませんが、ツイッターはよく利用しています。『ドーパミン袋』というのが、私のポケットに入っていて、他人に認められることが好きなのです。ツイートやビデオをアップしたら、毎時間チェックして『いいね!』がどのくらいついたか見てしまう。つまり私は中毒なのです。でも大人なので、それが良くないことはわかっているし、抑制もできます。でも、私が12歳だったらどうでしょう」

「ソーシャルメディアは、10代のころのたばこです。吸いすぎると、がんになります。ソーシャルメディアのがん細胞、あるいはニコチンは、『広告モデル』です。再考もしない、人格もない、礼節もない、単にクリックを増やすことにしか関心がない広告モデルです。そして、最も素早く広告のエンゲージメントを高めるのが、怒りを使うことです。それがさらなる怒りと分断を引き起こします。私たちは、ビジネスモデルが怒りへと導かれる中毒性の薬物に日々接しているのです」

(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

――ユーザーが使っているときに気をつけることはありますか。

「発信と発言に責任を持つということです。YouTubeでも、誰もが自分の顔と名前を示してコメントしていたら、私に対する反ユダヤ主義的な反応は激減するでしょう(注:ギャロウェイ教授は、米国生まれのユダヤ系)。しかし、それ(実名化)をやったらツイッターの株価は、1桁ドルになりますが」

リスク、そして移民を受容する文化が必要だ
――4騎士の肥大化は、ドラマチックな成長あってこそです。こうした成長を生む背景には何があるのでしょうか。

「テクノロジー企業が急成長した要因には、リスク・テイキング・カルチャーと起業家精神があります。私は9つのビジネスを起業して、失敗も成功もありました。米国では、失敗はキャリアを終わらせる傷にはならず、セカンドチャンスがある、将来があると受け止められます」

「もう一つは、世界最先端のエンジニアリングの大学があるということです。グーグルはスタンフォード大学から、フェイスブックはハーバード大学から自転車で行ける距離の所で誕生しました。移民を受け入れ、世界からの才能を集めて、誰も作ったことがないものを生み出すという文化が必要です」

スコット・ギャロウェイ
1964年生まれ。ニューヨーク大学スターン経営大学院教授。MBAコースでブランド戦略とデジタルマーケティングを教える。連続起業家(シリアル・アントレプレナー)としてL2、Red Envelope、Prophetなど9つの会社を起業。ニューヨーク・タイムズ、ゲートウェイ・コンピュータなどの役員も歴任。YouTubeで毎週公開している動画「Winners & Losers」は数百万回再生を誇るほか、TED「How Amazon, Apple, Facebook and Google manipulate our emotions(アマゾン、アップル、フェイスブック、グーグルはいかに人間の感情を操るのか)」は200万回以上閲覧されている。GAFAの成長と脅威を分析した著書『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』が、22カ国で刊行されている。

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(記事引用)












Gloture、微弱電流でいびきを解消するスノアサークルを販売
2019年4月4日 19時57分 MdN Design Interactive

株式会社Glotureは4月4日、いびき解消ガジェット「スノアサークル EMSパッド いびきストッパー」の販売を発表した。微弱電流で気道を確保し、睡眠中のいびきを予防。ECサイト「GLOTURE.JP」にて、15,000円で発売している。
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「スノアサークル EMSパッド いびきストッパー」は、微弱な電流刺激でいびき解消をサポートするガジェット。喉周辺に貼り付けて睡眠に入ることで、スノアサークルがいびきを感知し、人体に無害な微弱な電流を流す。電流刺激を受けた舌根の筋肉が動き、気道が確保され、いびきを解消する仕組み。臨床実験を経た製品設計なので、安全に使用できるという。また、専用スマホアプリ「Sleeplus/スリープラス」で、いびきの回数・時間を管理することが可能。

「スノアサークル EMSパッド いびきストッパー」のサイズは、25.5×40.5×13mmで、重量は10gとなっている。バッテリーは充電式で、1度の充電で20時間の使用が可能。Bluetooth4.0対応で、対応スマートフォンはiOS8以降/Android4.3以降となっている。

製品ページ:https://gloture.jp/products/snore-circle-ems-pad

株式会社Gloture
URL:http://gloture.jp/
価格:15,000円
2019/4/4









NHKが画策する「ネット同時配信」の狙い 民放大反発で“見切り”発車の声
2019年3月14日 6時31分 デイリー新潮
 “放送法に基づく特殊法人”としてNHKが設立されてから、来年70年。これにあわせたわけでもなかろうが、目下、NHKは“放送”のあり方を大きく変えるプロジェクトを2020年に向け進めている。テレビ放送とインターネットの「常時同時配信」だ。

 金曜20時にテレビをつければ「チコちゃんに叱られる!」が放送されている。同じタイミングでサイトにアクセスすれば、テレビと同じ「チコちゃん」を鑑賞できる――。NHKの同時配信はこんなイメージだ。

 3月5日には、これを可能にする放送法の改正案が閣議決定され、政府は今国会での成立を目指すという。石田真敏総務相は「スマホなどを用いて様々な場所で放送番組を視聴したいという国民視聴者の期待に応える」と語り、一見、いいことづくめのように見えるが……。3月6日付の朝日新聞はこの決定を次のように報じた。

「チコちゃんに叱られる!」(NHK総合・金曜・午後7時57分~)
〈2010年にNHKが同時配信に乗り出す方針を表明して以来、ようやく政府がゴーサインを出した形だが、約6900億円の巨額の受信料収入を持つNHKが肥大化するとの懸念はずっとついて回ってきた。このためNHKは総務省の求めに応じ昨秋、受信料の値下げを発表。ガバナンスの徹底や会計の透明化に取り組むことも表明した〉

 その〈懸念〉を抱く急先鋒が民放各社だ。さるキー局関係者が胸中を語る。

「そりゃ、われわれ民放からすれば“NHKが受信料で好き勝手やってる”という話になりますよ。スタートにも維持にもカネがかかるネット同時接続なんて、NHKだからこそできること。NHKが民放より採算性が問われないなんてことは、改めて説明するまでもないですよね。低視聴率の『いだてん』を打ち切らずに続けられるくらいなんだから……。それはともかく、日本民間放送連盟の会長の大久保(好男・日本テレビ社長)さんは、“民業を圧迫しないでほしい”と常々釘を刺してきました」(キー局関係者)

 今のところ、NHKがネット関連業務に費やせる金の上限は“受信料収入の2・5%”としている。先の朝日新聞報道の受信料収入に照らせば、およそ172億円だ。

「日本におけるネットTVの先駆けである『AbemaTV』が、設立以来“年200億円”の赤字だというのが、比較の参考値でしょうか。Abemaの場合は、配信だけでなく番組の制作予算込みでこの赤字なわけですが、NHKはテレビ用のコンテンツを作る予算が別途あり、基本的にネットでそれを流すだけ。制作費は無視して172億円をネット配信に費やせるわけですから、かなり有利といえる。人件費などの点でも、どこからどこまでがネット関連の仕事なのか、現状では線引きが曖昧です」

 しかも、引き続き“2・5%”ルールをNHKが守るかどうかは不明――。読売新聞の取材に答えた上田良一NHK会長は〈20年度以降は「(著作権に関する)権利処理が大きな課題。どの程度費用がかかるか予測困難」とし、「適正な上限を設け、抑制的な管理に務め、民放や視聴者の皆さんのご理解を得られるよう説明責任を果たしていく」と含みをもたせた〉(2月4日付夕刊)。

見切り発車の同時視聴
 その上、NHKの同時放送には“見切り発車”との指摘もある。ニュースサイト「BLOGOS」に「リスク高く茨の道を歩みそうなNHKの常時同時配信」(3月6日配信)を寄せた芸能ジャーナリストの渡邉裕二氏はいう。

「サービス開始にあたっての整備をどうするのか、という点が見えてきません。今のところNHKは、受信契約者にID(視聴者番号)とパスワードを与え、それでネット視聴もできるようにするとしています。では、受信料を払っているひと家庭に、いくつIDを与えるのか。世帯あたりで何人がネット視聴を利用できるようにするのか、そのあたりをまったく決めていないようなのです。当然、IDをどう管理するのかも未定。たとえばIDがメルカリで売られたらどうするのか、そういった対策も講じる必要が出てくるでしょう」

 渡邉氏は、そもそもネットでNHKが観られることの需要にも疑問を呈する。

「いまや、自宅のレコーダーで録画して、出先でもスマホで番組を観ることができる時代です。果たして、テレビを生で観たいという人がどれだけいるのか。せいぜい、スポーツと緊急時のニュースくらいでは。前者を考えれば、たしかに、東京五輪に合わせて同時接続を始めるというNHK戦略は理にかなっています。が、後者に関しては、緊急時にはIDやパスワードなしでもネット視聴ができるようになるといいます。受信料の縛りに、ますます意味がなくなります」

 NHKは、民放5局が始めたネット無料配信サービス「Tver」にも参加することを明らかにしている。基本的に同じネット配信なのに、こちらはタダで、あちらは受信料契約があると観られる……。棲み分けもややこしくなりそうだ。

 民放から大反発を受け、コストだってかかる。どれだけ需要があるかも怪しい。それなのになぜ、NHKは「同時配信」したいのか。

「家庭の固定電話が辿る道と同じで、将来的にテレビでの受信料徴収が見込めなくなる。将来的に、スマホやPC視聴からも徴収できるようにするための布石でしょう。放送法上、今のところはスマホを持っているだけで受信料、とはなりませんが、今後はどうなるか。これまでは『テレビ持っていません』、あるいは『(ワンセグ機能のない)iPhoneです』もありえましたが、いまの時代、『ネット使ってません』はまずない。スマホを買う時に、強制的にNHKの受信契約を結ばせられる……なんて未来もあるかもしれませんよ」(先の局関係者)

 テレビとネット、そして“その先”をNHKは同時に視ている――?

週刊新潮WEB取材班

2019年3月14日 掲載

今さら聞けない!デフォルトの意味と使い方 例文つきで解説
【スグ使えるビジネス用語集】
 2016/11/27 マイナビストア
ビジネスシーンだけでなく、ネット上やニュースなどでも耳にする「デフォルト」。よく聞く言葉ですが、意味が複数あるため、正しく知らないと「あれ?」と思ってしまうこともしばしば。意味をはき違えると、コミュニケーションにも支障をきたす可能性があります。そこで、今回はデフォルトの意味や使い方についてご紹介します。

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■デフォルトの意味とは?

デフォルトには大きく分けて3つの意味があります。
1つ目は「債務不履行」という意味。たとえば、新聞の見出しに「ギリシャ、デフォルトの危機」とあれば、金融危機に陥って債務不履行になりそうだ、という意味になります。
2つ目は「初期設定値」で、ソフトなどの初期設定値のこと指します。これから転じて、「定番」「普通」という意味が3つ目の意味です。
ビジネス用語で使う場合は、金融とそれ以外では意味合いが異なりますので注意しましょう。また、デフォルトを略して「デフォ」ということもあります。

■デフォルトはどんなときに使う言葉?

デフォルトは、金融なら「債務不履行」、パソコンなどのソフトなら「初期設定値」、それ以外で使うときは「普通」「仕様」という意味になります。金融関連でデフォルトとあれば、文字通り債務不履行という意味です。
パソコンのソフトや計算書など、あらかじめ数値が設定してあるものもデフォルトといい、必要に応じて数値を変えることをカスタマイズといいます。一般的に、入手したばかりのソフトや見積もりなどのフォーマットは、初期設定の数値なので、デフォルト状態です。
それで以外では、「彼はいつも遅刻する」なら「彼の遅刻はデフォルト」のように、普通、または仕様という意味で使われることもあります。
■バッファの意味とは?

バッファはもともとコンピューターに関する用語で、パソコンに一時的に情報を保存する領域をバッファと呼んでいました。このことから、IT用語としては今も「保存領域」という意味で使われます。これが転じて、ビジネス用語としては「余裕」「緩衝」という意味で使われるようになりました。

物理的なスペースだけでなく、コストや在庫管理、時間的なゆとりの意味でも使われるケースが多い言葉です。また、緩衝剤の意味から、仕事の交渉や人間関係などでサポートなど、クッションの役割を果たす人のこともバッファと言うこともあります。

■バッファはどんなときに使う言葉?

ビジネス用語としてのバッファは「ゆとりがある」「余力がある」という意味で使うので、可能かどうか問われるシチュエーションで使われることが多くなります。

在庫管理でゆとりを持たせるときや、タイムライン・進捗の予定を立てるときに日程を持たせるときなどに使います。

また、予備という意味でバッファを使うことがあります。消耗品や交換部品の予備などのことを、バッファと呼ぶことも。

他にも、人に当てはめて使うこともできます。「バッファがあるから大丈夫」といえば、余力があるのでまだ仕事を引き受けることができる、という意味になります。仕事や特定の人物に対してバッファとしての役割を求められたら、それは仕事や人物に対するサポート役を求められているということです。

イノベーションとは英語の「innovation」のことで、「革新」「一新」などの意味を持つ言葉です。この言葉は動詞 「innovate」 の名詞形で、ラテン語の「リニューアルする」という意味を持つ言葉に由来しています。

日本で使われる「イノベーション」には、「革新」「一新」という意味のほかに、「技術革新」「大きな変化」「新しい活用法」などの意味を持つこともあります。つまり、ただ単に新しくするのではなく、これまでの常識が変わるほど社会を大きく動かす技術革新や、新たな概念を指す言葉ということです。

そんな今さら聞けない「イノベーション」がビジネスでどんな使われ方をするのか、例文とともに解説していきます!

「イノベーション」の意味と使い方とは
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「イノベーション」の使い方
実は、私たちのまわりには「イノベーション」の成果であふれています。例えば、インターネットやテレビ、スマートフォンなど。新たなアイディアが生まれ、私たちの生活を根本から変えてしまいましたよね。そのほかには、車や飛行機などの移動手段もイノベーションの成果です。もっと身近なところでは、自動販売機や回転寿司もイノベーションの成果と言えるでしょう。


上記の例からもわかるように、イノベーションはこれまでにない発想や従来のやり方の中でアイディアが生まれ、そこにニーズと技術が加わり成り立つものなのです。ビジネス用語としての「イノベーション」は、「次のイノベーションとなりうる製品が必要だ」というように、技術革新という意味で最もよく使われます。

しかし、最近ではその枠を超え、サービスやマーケティングなどの分野にも広がり、「新機軸のサービス」や「新たな価値観の提案」という意味でも使われるようになりました。また、ITを活用したイノベーションも注目され、仕組みや情報を活用した変革が進んでいます。

ビジネスシーンでは、「イノベーション戦略」「コンセプトイノベーション」「マーケティングイノベーション」など、他の語とともに使われることもあります。どちらにしても、これまでの価値観や常識がリニューアルされ、企業がその変化から利益を得ようとするときに使うのが適しているでしょう。

▼コンセンサス以外にも! ビジネスで使われるカタカナ語の意味をチェック!
https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/12549

イノベーションの例文
実際のビジネスシーンで、「イノベーション」という言葉がどのように使われているのか、例文をご紹介していきます。

<単体での例文>
・「新しいことを否定してばかりでは、イノベーションは生まれない」
・「イノベーションの原動力となりうるのは何だろう?」

<他の語と組み合わせた例文>
・「持続的イノベーションで成り立っている企業は、破壊的イノベーションを重視しない傾向にある」
・「最近では、ユーザーが目的達成のためにイノベーションを起こすユーザーイノベーションが多発してる」

ビジネスシーンでは、社内・外を問わず「イノベーションの必要性」に関する使い方が多く、革新のキーワードといってもいいかもしれません。ただし、「革新的イノベーション」と同じ意味の語を重複して使わないように注意しましょう。

「革新」を意味する「イノベーション」。「○○のイノベーション」といえば聞こえはいいのですが、「新たな○○の導入」で意味をなすものはそのままの方が無難かもしれません。ビジネス用語は日々新しいものが出てくるので、しっかり意味を理解して使うようにしましょう!

文・学生の窓口編集部

(記事引用)

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運転免許証も自動車教習所も不要になる日…「ACES」は社会システムを変える
Business Journal2019年1月18日 21時0分

 このようなことを書くと、「あなたは欧米かぶれだ」といわれそうだが、決してそうではない。米国や英国に行って、自動車やIT業界の人たちと会話中に「エイシス」という言葉が聞こえたとしても、その意味がわからなければ聞き返すか、わからないまま帰国してしまうことになる。しかも最新のトレンドを表す言葉だからこそ、辞書にはおそらく載っていない。日本で使われているアルファベットの略語が海外でも通用すると思いがちだが、通用しないということを、私の失敗談を踏まえて指摘しているのだ。

●ACESとは何か

 さて、クルマのトレンドを表すACESは、これまでの内燃エンジンのクルマとはまったく違う概念であり、これからのクルマのあり方を示している。Aの自動運転車(Autonomous Vehicle)は、ドライバーがハンドルを握らなくても自動的に運転できる未来のクルマを指す。自動運転車は2020年にも実用化が始まるとの報道もあるが、クルマの操作法を知らなくても乗れるなら、運転免許はいらないだろう。そうなると自動車教習所もなくなり、免許を発行する公安委員会も不要になる。技術だけではなく、法律を含め社会のシステムまで大きな影響を及ぼすことになる。だからこそ、普及するまでには相当な時間がかかる。業界では2030年か40年頃とみている。

「つながる」を意味するConnectivityは、クルマとクルマをつなげることで横から飛び出してきそうなクルマを検知することができ、渋滞情報をリアルタイムで知ることで最適なルートを示してくれる。加えて、欧州で始まったeCall(イーコール)サービスも提供してくれる。このサービスは、自分の車が大きな事故を起こし、たとえドライバーの意識がなくても、事故が起きたことをサービスセンターへ自動的に知らせ、即座にロードサービスが駆け付けてくれるサービスだ。助からない命が助かる場合がある。自動運転と組み合わせて、一人のドライバーで数台のトラックを連れて走行することもできる。まさにドライバー不足を解決する手段になりうる。

 Electric Vehicle(EV)は電気自動車。リチウムイオン電池の進歩がITや半導体の進歩ほど早くないため、いまだに電気自動車の欠点は走行距離が短いことになっているが、電池の進歩が進むと1回の充電で500km走行することは、もはや夢ではない。昨年12月24日付日本経済新聞によれば、2020年代前半に実現可能になるという。EVは走行時に二酸化炭素を排出しないため環境にやさしい。加えて、燃費(電費)も安い。水素自動車も一時話題になったが、水素ステーションの設置にコストがかかり、さらに水素の燃費はガソリン車より少し良い程度にとどまっている。

 Sharing(シェアリング)は、自家用車の稼働率が4.8%しかないという試算があるなかで、この稼働率をもっと上げようというトレンドだ。代表的なサービスとして、ウーバーなどがある。たとえば、暇を持て余しているクルマの所有者に対して、他人を乗せて運ぶという仕事を与えることで、稼働率を上げる。このビジネスモデルは、ドライバーも乗車する人も予め登録しておき、配車アプリを使ってマッチングさせるというもの。

 ACESのなかでテクノロジーと密接に関係する言葉は、ACEである。Sはビジネスモデルやサービスに関係し、自動車関係以外のテクノロジー業界ではあまり問題にされていない。
(文=津田建二/国際技術ジャーナリスト)
(記事部分引用)
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※そういえば「日産」はいち早くこれを立ち上げ、ルノーはそれが欲しかったのでは???







文章が読めない「新聞読まない人」の末路
PRESIDENT Online2019年01月06日 11:15 
Siri、コンピュータ将棋ソフト、お掃除ロボットにスマートスピーカーなど、AI(人工知能)技術は身近なものとなっている。だが、人間がAIの判断に依存することで、考える力を失ってしまう世代が生まれてくるという。いま、どのような教育が必要なのか。
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■新聞を読まない人の、おそるべき傾向
【新井】これからAI時代が本格的に到来する中、生まれたときからAIの判断と推薦によって生きることになる世代を、私は「デジタルネーティブ」ではなく「AIネーティブ」と名付けています。
例えば、YouTubeで電車の動画を見ていると、次はこれを見たらいいとどんどん推薦してきますね。子どもは自分から何かを探すわけではなく、AIに推薦されたことに無意識に従って生きていく。そんな子どもたちがこれから育ってくるのです。

【佐藤】タブレット型学習法によく似ていますね。

【新井】ええ。AIネーティブの子どもたちが育つとき、自分が本当に何をしたいのか。自分で切実に欲求する前に、与えられたものだけを消費してしまうことになる。そうやって育った子どもたちが将来的にクリエーティビティを発揮し、生産者として必要な真実の判断ができるのか。私は難しいように思うのです。

【佐藤】わかります。AIは統治者にとっては非常に有利なツールでもあります。ですから、統治者側の子どもたちには、そういったものには一切触れさせない一方で、統治される側のほうにはAI時代というかたちで浸透させていく。実際、新聞を読まない人たち、つまり、SNSに依存する度合いが強い人たちほど現政権を支持する傾向が高くなっています。

【新井】本当にそうですね。AIはお金を持っている人たちが制御しやすいツールなのです。どのように正解データをつくるかで、AIの動き方は決まってくる。それを客観的で公平なものだと思っていると本当に不利になります。

【佐藤】おっしゃること、よくわかります。AIに慣らされてしまえば、成立しえない非論理を、論理的だと思ってしまうことがある。

最近、私が教えている神学部の学生たちに見せたちょっと面白い映画があります。それが1944年の11月につくられた日本の国策映画『雷撃隊出動』です。

【新井】レイテ沖海戦の後、硫黄島の戦いよりは前の時期ですね。

【佐藤】映画の登場人物が、アメリカ人捕虜の話を聞いて、「あいつらは飛行機も軍艦も兵器も兵もいい、大なるものが小なるものに劣るということは成り立たないというんだ。そしてまた質も優れている、新兵器もいろいろある。そんなアメリカが絶対に負ける道理はないというんだ」と嘆く。

すると、仲間が「こっちが1人死んで、あいつらを10人殺せばいいんだ。それ以外にこの戦争に勝つ道はない」という。確かにそうだと納得して、最後は雷撃機を駆って敵機動部隊に次々と体当たりしていくところで終わりになるのです。つまり、負け戦を前提とした映画です。これがなぜ戦意高揚映画になるのか。そこを考えろと学生に課題を出したのです。そうすると、ある優秀な学生が「先生、これは死の美学ですね」と指摘した。つまり、いかにきれいに負けるか。玉砕の論理になっているというのです。

合理的に考えたら、絶対に勝てないけれど、気合とか精神力といった主観的な願望によって客観情勢は変わる。精神の力を極大にすれば絶対に勝つという論理です。

(写真左)1944年公開の開戦3周年記念映画『雷撃隊出動』(東宝)。魚雷を積んで敵空母へ突入する雷撃隊を描いた。
(写真右)佐藤氏が新井氏にスマホで動画を見せている様子。

■私が戦時中の映画を、学生に見せるわけ
【新井】この映画を見た当時の人たちが、1人で10人を殺さないとこの戦争は勝てないのか、というふうに思ってくれればよかったんですけど。

【佐藤】しかし、そうはならなかった。完全に非論理的なものを、論理的だと思ってしまう。これと同じことが、今あちらこちらに忍び込んでいる感じがするのです。

【新井】そういえば、2018年夏に考えさせられるニュースがありましたね。2020年の東京オリンピックのとき、猛暑になったらどうするのかという話です。その対策として、打ち水とかよしずといった、日本のコンテンツによっておもてなしをするという。

しかし、その前に考えるべきことは、40℃近い猛暑の中、マラソンランナーを走らせることが適切なのかどうか。国際基準に照らし合わせれば、不適切となってしまうはずです。猛暑の場合、オリンピックのマラソンを中止するというのは、死者を出さないためにも、正しい判断だと思うのです。

【佐藤】しかし、オリンピックをやることが生命よりも重要な価値となれば、話は違ってくる。

国立情報学研究所教授 新井紀子氏

【新井】そう。だからこそ、何事においてもグローバルに展開をするときに、精神論というものは、もう成立しないんです。

【佐藤】こういった非論理なことを、おかしなことだと自分で気付かなければならない。そのために、我々はきちんと読解力を身につけないといけないのです。ですから、私はわざと戦時中の映画を学生たちに見せています。戦前の軍のイデオロギーに基づいた教育を繰り返し受けて育った人と、さきほどのAIネーティブの話は似ているように見えます。

【新井】ある意味、1つの価値観の中で、純粋培養で育ってしまう。それがAIネーティブの問題点の1つでもあります。GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)は、明らかに自分たちのサービスを消費してくれるAIネーティブになってほしいと思っていますから。

【佐藤】資本の論理からすると、当然の話ですね。

【新井】それがまさにリバタリアン(完全自由主義者)による資本主義が、これ以上長続きしなくなる理由でもあるのです。資本主義というものは細く長く搾取することに意味があり、今のように一気に搾取してしまうと人材が駄目になって、資本主義が終わってしまう。最近、そんなことをヘッジファンドの有力者たちが言い始めています。

それは、ある意味、リバタリアンやGAFAがリスクになっているという認識だと思うのです。今は誰もGAFAが滅びるなんて言いませんが、私はGAFAが滅ぶ日は遠からずくると考えています。世界の有力者は資本主義を延命させるためにも、GAFAを滅ぼさなければいけないと思っている。

GAFAが提供するものは、普通の資本主義、つまり、生産物を売り買いするという正常系の経済学的な資本主義から考えると、ありえない話なのです。そもそも全然モノを売っていないのに、我々をずっとスマホ漬けにして、搾取してくる。

【佐藤】その結果、消費も非常にバーチャルな仕方になっています。

【新井】自己承認欲求や自己愛を心理学的にうまく操作されながら、消費者はずっとタダ働きをさせられて、わけのわからない消費をさせられてしまう。

それはどう考えても資本主義にとってメリットがあるとは思えない。どこかでこれをやめなければならない。そのことを一番よく理解しているのは、フランスのマクロン大統領とカナダのトルドー首相です。とくにマクロンは、本当に微に入り細に入りよくわかっている。それこそ、哲学や数学といった文理の教養を重視するグランゼコール(フランスのエリート教育機関)の偉さだと思うのです。ある意味、国民国家を守るために、どうやってこうしたテクノロジーを制御するのか。そんな難しい課題にまじめに向かい合っているのは、マクロンだけでしょう。
■このままでは、資本主義が終わる
【佐藤】少し別の切り口のところから見ると、私はマルクス経済学をもう1回見直さなければならないと思っています。マルクスの『資本論』研究の第一人者である宇野弘蔵は、資本主義社会は、労働力を商品化させることで、あたかも永続的に繰り返すがごときシステムとなると言います。そのためにも、3つの要素が賃金の中に含まれている必要がある。

作家・元外務省主任分析官 佐藤 優氏

まず1番目は、食費、被服代、家賃、ちょっとしたレジャーといった、労働するためのエネルギーを蓄えるためのお金。2番目は、次の世代の労働者をつくり出すためにパートナーを見つけたり、家族を養うのに必要なお金。3番目は、技術革新に対応するための自己学習のためのお金。

資本主義を持続的に発展させていくための秘訣はそこにあるわけで、賃金が極端に下がり、この3つの要素を満たせなくなれば、プロレタリアートが成り立たなくなり、資本主義も成り立たなくなります。

【新井】マルクスのその考え方は、非常に普遍性が高くて、まさに資本主義をどうすれば持続できるかがわかります。

具体的なことを申し上げると、私の周りでも、多くの大学生が修士を出るまでに600万円くらいの借金をしています。もし大学院生の男女が結婚したら、その瞬間に両方で1000万円以上の借金ができることになる。20代で1000万円以上の借金があったとしたら、子どもなんて怖くてつくれません。

【佐藤】しかも、本来はそんなお金は貸してはいけませんよね。バブル時の不良債権のようです。

【新井】その状況で、3人子どもを産むなんて絶対に無理なのです。しかも、仕事が非常に不安定な状況で、稼げる見込みもない。では、そうしたお金が稼げないような人たちが今、何を言い始めているのか。結婚することと子どもを持つこと、家や車を持つこと。このコストだけで1億円くらいかかる。これを全部あきらめれば、このコストからフリーになれると言っているのです。それをプロレタリアートに言われたら、もう資本主義は終わるのです。

【佐藤】それはもうプロレタリアートではなくなるということですよね。

【新井】そう。そうすると、もう本当に国民国家は終わるのです。結婚はしません、家は持ちません、車などのレジャー消費はしません。それで、勉強はしません、自由になりますと言われたら、それはもう終わるのですよ(笑)。

【佐藤】そう言えば、プライドを満たすことができるのでしょう。車を持てない、家族を持てないということではなく、持たない。それが主体的な選択だということです。そうすれば、プライドを満足させることができる。

■AIに負けない子育て法
【新井】それがある意味、妙な革命なんだなと思ったのです。

【佐藤】ああ、それは思いますね。文学のほうで見ると、その辺の革命を一番よく表しているのは、作家の柚木麻子さんですね。例えば、『伊藤くん AtoE』とか。

【新井】『ポトスライムの舟』で芥川賞を受賞した津村記久子さんもそうですね。あの辺の人たちの小説を読んでいると、まさにそうだと思います。今のプロレタリアート文学は『蟹工船』ではなくて、『ポトスライムの舟』なのです。

【佐藤】村田沙耶香さんの『コンビニ人間』、窪美澄さんの『アカガミ』など、女性作家たちが描くものは非常にリアルだと思いますね。

【新井】それは、彼女たちの世代が一番ひどい目に遭っているからでしょう。

だから、今そういう文学が出てきているのでしょう。そのくらい、GAFAによって、今とてつもない搾取が行われている。おそらく、今一番大きな危機に直面しているのが、国民国家です。将来的に人口減少は進み、再配分も成り立たなくなるでしょう。しかし、それを国民国家は阻むことができない。

【佐藤】そのとおりです。

【新井】今の状況を考えると、将来、日本でAIネーティブたちが子育てしたとき、本物の社会や本物の人間とコミュニケーションできるかどうか、大きな懸念を持っています。危機に直面する経験がなければ、問題解決することはできません。お腹が減る前に、おいしいものが次々と出てくる世の中では、渇望もなくなってしまうのです。

【佐藤】食欲も性欲も、そういったものすべてが飼い慣らされてしまうわけですね。

【新井】そうです。もし人間がAIらしくなれば、AIには必ず負けます。AIにできることは基本的には四則演算で、AIには意味を理解できないという弱点があります。オックスフォード大学の研究チームが発表した10~20年後に残る仕事、なくなる仕事のリストを見ると、仕事がマニュアル化されやすいものがAIによって代替されやすく、コミュニケーション能力や理解力を求められる仕事が残りそうです。つまり、読解力こそがAIに代替されない能力なのです。

その読解力をどうやって身につけていくかといったら、言語という人工物が発明される前の、ホモ・サピエンスになる前の段階に戻って、感受性豊かな敏感期に、さまざまな経験をさせる。暑い日にお母さんと一緒に歩いてくたびれて、でも歩きたくて、それで10歩歩くと、しゃがんで虫を見つけたり、石とかを拾う。あの石じゃなくて、この石が好きだとか、あそこに光っているのはタマムシだ、とか。それに付き合うのは親として本当に大変なのですが、そうした人を見ると、私は必ず褒めます。そして、絶対にスマートフォンを渡さない。

重要なのは、人間として育てる前に類人猿としてきちんと育てることです。それは人間が個体発生ではなく系統発生だから。子どもにAI人材になろうとか、プログラミングをやろうとか言う前に、まず類人猿にすることです。それから人間になっていくことが大事だと考えています。

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新井紀子(あらい・のりこ)国立情報学研究所教授

同社会共有知研究センター長。一般社団法人「教育のための科学研究所」代表理事・所長。一橋大学法学部およびイリノイ大学数学科卒業、イリノイ大学大学院数学研究科単位取得退学。東京工業大学より博士を取得。専門は数理論理学。著書に『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』がある。

佐藤 優(さとう・まさる)作家・元外務省主任分析官

1960年生まれ。85年同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア日本大使館勤務などを経て、作家に。『国家の罠』でデビュー、『自壊する帝国』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。『国家論』『私のマルクス』『世界史の極意』『神学の思考』など著書多数。

(記事引用)







「パプリカ」5人のフーリン(Foorin)
米津玄師プロデュース楽曲「パプリカ」5人の小学生が歌うNHKの2020応援ソング
NHKは、米津玄師が作詞・作曲、プロデュースによる楽曲「パプリカ」が2018年8月15日(水)より発売される。
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「パプリカ」は、オーディションで選ばれた5人の小学生による新しいユニット「フーリン(Foorin)」が歌う、2020年のオリンピック開催年に向けた応援ソング。NHKでは、「フーリン(Foorin)」が歌う「パプリカ」を8月~9月のNHK「みんなのうた」で放送するなど、プロジェクトとして多くの人に参加してもらうよう展開するという。なお、同プロジェクトは「東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会」に「東京2020公認プログラム」として認証されている。

2018年8月15日(水)にCDリリースされる「パプリカ」は初回生産限定盤、通常盤の2種類。初回生産限定盤には、7インチの紙ジャケットにポスター型歌詞カードと「みんなのうた」の楽譜、DVDが付属する。DVDには、フーリン(Foorin)が自然の中で「パプリカ」を元気に踊るミュージックビデオをはじめ、振り付けを担当した辻本知彦と菅原小春によるティーチャー ビデオ、「パプリカ」の世界観を表したミュージックビデオ2と、計3タイプのDVDが収録される。



なお米津は、2018年3月に「Lemon」を発表。ミュージックビデオが1億回再生を突破しているだけでなく、日本レコード協会より史上最速での100万ダウンロード認定を受けた。2018年上半期の音楽チャートを席捲している彼が、次に行う大プロジェクトとなる今回。同楽曲発表にあたり、以下のようなコメントを寄せた。

「子どものころを思い返すことがここ最近の音楽活動に於おいて、重要なテーマになっていたところに、ダイレクトに子どもへ向けた音楽を作ることになりました。子どもたちが素直に楽しめるものを作るためには、子どもの目線で生活を省みつつ、まず子どもを舐なめないところから始めるべきだと思いました。この曲を聴いた子どもたちが、小さな世界を元気に生きていく為ための糧になりますように。」

【詳細】
米津玄師プロデュース楽曲「パプリカ」
発売日:2018年8月15日(水)
・初回限定:7インチ紙ジャケ+CD+DVD+みんなのうた楽譜+ポスター型歌詞カード 1,500(税込)
・通常盤(初回仕様):CD+みんなのうた楽譜 700円(税込)
<収録内容>
-CD-
1.パプリカ
2.パプリカ(Instrumental)
-DVD-※初回限定のみ収録
1. パプリカ Music Video
2. パプリカ Teacher Video
3. パプリカ Music Video 2
(記事引用)






即位の礼「大嘗祭」
即位の礼で天皇が着座する玉座「高御座」
即位の礼(そくいのれい)または即位礼(そくいれい)は、日本の天皇が践祚(せんそ)後、皇位を継承したことを国の内外に示す(即位)一連の国事行為たる儀式で、最高の皇室儀礼。中心儀式の即位礼正殿の儀は、諸外国における戴冠式、即位式にあたる。

即位の礼後に、五穀豊穣を感謝し、その継続を祈る一代一度の大嘗祭が行われ、即位の礼・大嘗祭と一連の儀式を合わせ御大礼(ごたいれい)または御大典(ごたいてん)とも称される。

皇嗣が新たに皇位に就くことを「即位」というが、古代では神へ寿詞(よごと)を奏上し、神璽を献納する事を中心とした、簡素なものであったが、平安時代に「皇位の継承」である「践祚」と「即位」が別の儀式として行われるようになり、唐風の儀式が江戸時代まで続いた。即位にかかる儀式全般を即位儀礼というが、これは皇嗣が即位する「践祚の儀」と即位したことを内外に宣下する「即位の礼」に分かれる。

明治時代の1889年(明治12年)に制定された旧「皇室典範」に属する登極令によって儀式の内容が細かく規定されたが、1947年(昭和22年)に、同令は旧皇室典範と共に廃止となった為、現行の新「皇室典範」でも即位の礼を行う定めがあるにも拘らず、内容についての具体的規定は無い。そのため、大嘗祭をどの様に行うのか、昭和天皇の崩御前後から、様々な(政治・思想的)立場から論議が起きた。

明治維新による近代化以降の現代に至る、明治時代・大正時代・昭和時代・平成時代と、他の重要な「皇室慶弔行事」と同様に、即位の礼の挙行日は、その年限りの祝日となることが慣例となっている。大日本帝国憲法下で即位の礼を行った大正天皇と昭和天皇の時には勅令により、日本国憲法下で即位の礼を行った今上天皇の即位の礼の時は法律によって、祝日として定められた。

明治以前の即位の礼
上代は践祚と即位との区別がなかったが、桓武天皇からは、践祚後に日を隔てて即位式を行う例ができ、貞観儀式の制定に至り区別することになった。儀式内容も元日の朝賀に準じて唐風様式で行われるようになった。装束は律令制度上最高の礼装である礼服を用いた。

孝明天皇の冕冠。即位礼にのみ戴冠した。

孝明天皇の袞衣。天皇の礼服である。
 
中国皇帝を真似て天皇が南面して座し、親王以下無位に至るまで、諸臣が朝庭に北面して君臣関係を確認した。ところが、平安時代中期になると、早くもこの形が崩れ、殿上の擬侍従(平安初期には親王がつとめたので上首を親王代とよび、次席と少納言の3人の構成で左右計6人)に内弁(上卿に相当)・外弁(一般参列者の公卿であるが、指名された者のみが立つ。殿上人以下の参列はなくなった。なお外弁の内の一人が宣命使となる。中世から近世にかけて外弁は大納言・中納言・参議各2名というのが一般的であった。)・典儀などの限られた公卿・官人しか即位式に参加せず、その役目を持たない公卿は大臣であっても、高御座の左右に設けられた幔の内側から「見物」している有様であった。

1016年(長和5年)2月7日に行われた後一条天皇の即位式の様子は、当時の朝廷の重鎮であった大納言・藤原実資の日記『小右記』に詳しく記されているが、それは実資が即位式の参加者ではなく、見物者として観察出来たことによるものであった。なお、摂政は平安時代後期(堀河天皇以後)以後には高御座の中層または下層、関白は高御座の後方東側(南側から見て右寄り)の北廂東幔内に束帯姿で(礼服でないのは正式な参列でないから)控える例であった(後一条天皇の摂政であった藤原道長もこの位置にいるため、初期の摂政も同様であった可能性が高い)。

儀典の会場は、平安時代を通じ、原則的に、朝堂院(八省院)の大極殿が用いられたが、大極殿焼損のため陽成天皇は豐楽殿を使用した。病気のため冷泉天皇は内裏の紫宸殿で即位し、大極殿焼失のため後三条天皇は太政官庁、安徳天皇は内裏の紫宸殿を用いた。大極殿は1176年(安元2年)の安元の大火以降廃絶したため、鎌倉時代より室町時代中期の後土御門天皇までのすべての天皇(ただし、京都にいなかった南朝の後村上天皇・長慶天皇・後亀山天皇は例外)は、太政官庁を使用した。応仁の乱後の後柏原天皇は即位礼の経費調達が困難なため、20年にわたり延引を重ねたが、この天皇の即位礼以後は、里内裏の紫宸殿を使用することとなり、近代に及んだ。太政官庁は後柏原天皇の即位の準備が始まった文亀元年の段階ですでに存在せず、再建の予定もなかった。

中世以降(初例は後三条天皇とされているが、恒例となったのは後深草天皇以後とされる)には、即位灌頂と呼ばれる仏教様式の儀式も執り行われた。江戸時代後期まで、その様式は続けられた。

皇室行事の中でも最も重要な儀式の一つであるが、戦国時代の後柏原天皇の時期は皇室財政が逼迫しており、1500年(明応9年)に即位したにも拘らず、儀式を行えず、1521年(大永元年)、室町幕府などからの援助を元に、即位22年目にして即位礼を行った。直接のきっかけは幕府が二万疋を献じたことであるが、実際には文亀年間以来それまでに何度か幕府から献じられていた費用および、朝廷が本願寺などからの献金を得て準備した道具が蓄積しており、その費用だけで実施できたのではない。後奈良天皇は後柏原天皇即位の所用品が多く残されていたにもかかわらず、やはり費用不足で十年ほど即位が延引した。また、正親町天皇の時も皇室財政から即位礼費用の拠出は叶わず、毛利元就の援助を得て挙行した。しかし、多くの困難にもかかわらず、承久の乱のため短期間しか在位できなかった九条廃帝を除き、一代も欠かさずこの儀式は挙行されている。

なお、宮廷儀礼は平安時代より雑人(庶民)の見物の対象であったが、承久の乱後の四条天皇即位では庭上にも見物人が乱入し、これ以後も公家日記に、見物人のため儀式に支障をきたしていたことがうかがわれる記事が散見される。 後柏原天皇即位に際しても「雲霞の如く」見物人が集まったという。こうした伝統を受けて江戸時代には、切手札(観覧券のようなもの)を買うことで、一般庶民も京都御所での即位の儀式を見ることができた事が最近の研究により判明している[3]。なお、後桜町天皇即位のとき、儀礼の役にあたらず、ただ出御した天皇のお見送りだけに参内した野宮定晴は、「武家奴隷(武士の下人)」や「雑人」が多くて一般の公家の多くが儀式を見物できなかったこと、にもかかわらず幕府の使者は非公式ながら紫宸殿に上げてもらって見物できたことに憤慨している。

明治維新により東京奠都し、天皇が国家の最高指導者に位置付けられてからは、旧皇室典範並びに登極令の制定により、天皇の践祚・即位に関わる一連の儀式の様式が定められ、御大礼(即位の礼)は京都で行う旨規定されていた為、大正天皇・昭和天皇の御大礼は平安様式に則り京都御所にて執り行われた。

1947年(昭和22年)制定の現行の皇室典範では場所については規定されず、平成の即位の礼・大嘗祭は皇居で行われた。この為、従来「紫宸殿の儀」と称していた儀式が「正殿の儀」となった。

儀式は皇室の祖神である天照大神と歴代の天皇へ期日を奉告することに始まり、皇居内の三殿への報告と、伊勢神宮へ勅使が遣わせられる。時期は登極令により春から秋とされ、先帝の崩御から1年間は服喪期間として即位の礼・大嘗祭は行われない。なお、この服喪期間を特に「諒闇」という。

即位の礼では最重要の儀式が「正殿の儀」であり、天皇は束帯、皇后は十二単に身を包む。天皇の束帯は「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」と言い、天皇以外は着用できない。正殿の儀にて使用される玉座は天皇のものを高御座(たかみくら)、皇后のものを御帳台(みちょうだい)と呼ぶ。造りは三層黒塗り継檀の上に八角形の屋根を置き、鳳凰・鏡等の装飾がある。高さ5.9メートル、幅6メートル、重さ8トンに及ぶ。

明治天皇の即位の礼・大嘗祭

明治天皇の伊勢神宮親謁
第122代・明治天皇の即位の礼が行われた当時は、天保暦が用いられており、現在のグレゴリオ暦とは日付が異なるため、天保暦(グレゴリオ暦)の順番で記載する。

慶応2年12月25日(1867年1月30日)、第121代・孝明天皇の崩御を受け、儲君睦仁親王が翌慶応3年1月9日(1867年2月13日)に践祚して皇位を継承し、第122代天皇となった。当初は11月に即位の礼を行う予定であったが、徳川慶喜による(徳川家第15代かつ最後の征夷大将軍)大政奉還など時勢が急速に変化していく中で、国事多難を理由に見送られた。

明治新政府は、翌年の慶応4年(明治元年/1868年)5月に新時代の到来を宣布するため、変化に相応しい新しい即位式の挙行を目指し、津和野藩主で神祇官副知事の亀井茲監をして「御即位新式取調御用掛」に任命した。岩倉具視は亀井に唐風儀式の撤廃と古式復興を命じた。新時代の象徴として、式典において地球儀を用い、皇威を世界に知らしめることを目的とした。孝明天皇即位に使用された高御座は安政元年(1854年)の内裏焼失によって失われていたので、例年の節会などに使う帳台をもって高御座と称した。唐風とみなされた装束や装飾は全廃されたため、礼服[4]は廃止され、平安時代以来礼服に次ぐ正装であった束帯が使用された。庭に立てる儀仗用の旗の類も廃止され、幣旗という榊がたてられた。

慶応4年8月17日(1868年10月2日)に、10日後の8月27日(1868年10月12日)に即位の礼を行うことを発表し、同月21日から関連儀式を執り行った。殊に崇徳天皇に勅使を遣わし命日である同月26日に霊前で宣命を読み上げた翌日27日、即位の礼当日は、宣命使が宣命を読み上げ、参列者中、筆頭位の者が寿詞を読み、古歌を歌われた。そして「拝」と一同唱和し、式典が終了した。

明治の大礼…総費用4万3800両
伊勢神宮へ勅使発遣の儀 慶応4年8月21日(1868年10月6日)
神武天皇陵・天智天皇陵・前三代天皇陵へ勅使発遣の儀 同年8月22日(同年10月7日)
紫宸殿・清涼殿御殿洗 同年8月23日(同年10月8日)
即位礼 同年8月27日(同年10月12日)
大嘗祭 明治4年11月17日(1871年12月28日)東京で行われた。
大正天皇の即位の礼・大嘗祭

大正天皇の即位の礼
旧皇室典範・登極令制定後、初めての挙行となった第123代・大正天皇即位の礼は、1915年(大正4年)11月10日に京都御所紫宸殿で行われた。本来は1914年(大正3年)に挙行される予定だったが、同年4月に昭憲皇太后の崩御により1年延期された。明治天皇の即位時には新調できなかった高御座等が新調された。また、この時から高御座の隣に皇后の御座である御帳台(これは江戸時代以前の帳台と異なり、高御座に準拠して考案された新儀である)が設けられたが、貞明皇后は懐妊中であった(後に第四皇男子の澄宮崇仁親王を出産)ために欠席した。

この時に貴族院書記官長を務めていた柳田國男も大正天皇の御大礼に出仕しており、後に大嘗祭についての提言を残している[5]。礼服は復活せず、束帯が使用されたものの、高御座は江戸期の様式が復活し、その他、旗の類も神話にちなむ刺繍を入れたものの、榊はやめて綾や錦を使うなど、総じて江戸時代以前の様式と明治の即位を折衷したような形式になっている。明治よりも神事性が後退したかわりに、賢所大前の儀が新たに制定され、即位の前提に神道があることを強調する儀式構成になった。男性の束帯は近世の故実を参照してあまり変更を加えず、女性の十二単は近世以前の資料によりつつも、松本真弦らが中心となって、新たに定められた。

大正の大礼…総予算853万8357円(当時の金額)
即位の礼 1915年(大正4年)11月10日
大嘗祭 同年11月14日・15日
即位礼ノ勅語

昭和天皇の即位の礼・大嘗祭

1928年11月、即位の礼の昭和天皇
1928年(昭和3年)11月6日、第124代・昭和天皇は即位の礼を執り行う為、宮城を出発し、京都御所へ向かった。京都へ向かう天皇の行列は2名の陸軍大尉を先頭に賢所の神鏡を奉安した御羽車、昭和天皇の乗る6頭立て馬車(鳳輦)・皇后の乗る4頭立て馬車・皇族代表・内大臣(牧野伸顕)・内閣総理大臣(田中義一)の馬車と続いた。全長600メートルにも及ぶこの行列は、1分間に進む速度が86メートルと決められていた。

11月10日、即位の礼当日の参列者は勲一等以上の者665名、外国使節92名他、2,000名以上の参列者があり、式典では内閣総理大臣・田中義一が万歳三唱した。

天皇は紫宸殿の儀を終えた後、11月21日に伊勢神宮を親拝し、即位の大礼に係る一連の儀式を終えた旨、奉告し、帰京した。帰京後は宮中晩餐会、夜会などの祝宴の他、観兵式・観艦式等が執り行われた。

悠紀田は滋賀県野洲郡三上村、主基田は福岡県早良郡脇山村から選ばれ、3月に発表された。昭和の大礼の総予算は当時の金額で1968万3637円50銭5厘という。

即位礼ノ勅語 ※漢字は常用漢字に改めた。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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来年5月1日の天皇の代替わりまであと半年。宮内庁では皇位継承に伴う皇室の儀式「大嘗祭だいじょうさい」の準備が進んでいる。代替わり直後にカメの甲羅を使う占いの儀式を控えており、東京・小笠原で希少なアオウミガメの甲羅を確保した。年度内に加工を終えるため、近く委託業者を選定する。

 占いの儀式は来年5月にも行われる「斎田点定さいでんてんていの儀」。カメの甲羅を焼き、ひび割れの具合をみる古来の占い「亀卜きぼく」で、同11月に皇居で行われる大嘗祭の中心儀式「大嘗宮だいじょうきゅうの儀」に使う新穀を収穫する都道府県を東西から一つずつ選ぶ。(読売新聞)







偽薬メーカー代表「信じれば同等の効能」 
PRESIDENT Online2018年12月23日 11:15
■薬品メーカーでは、強い反発
見た目は薬そっくりの直径8ミリメートルの丸い錠剤だが、中身はなんの薬理作用もない還元麦芽糖(甘味料)。偽物の薬、いわゆるプラセボと言われる偽薬だ。

課題は周知が進んでいないこと。

このプラセボを作り、販売しているのが滋賀県に会社を構えるプラセボ製薬の水口直樹代表(32歳)だ。

「偽薬よりも“プラセボ効果”という名前のほうが有名ですね。実際には効果のない偽薬でも、本物だと信じ込んで飲むことで本物の薬と同じ効能が出るというものです」

例えば「これは眠くなる薬です」と渡されて偽薬を飲めば、実際には眠くなる成分が入っていなくても眠気を感じる人が出てくるのだという。

臨床の現場では、プラセボ効果を狙うというよりも、通常の薬剤を飲むグループとプラセボを飲むグループに分け、薬剤自体の効果がどの程度あるのか測るために使われるのが一般的だ。しかし水口代表は、薬を飲んで安心した気分にさせる商品としてプラセボを製造・販売しているという。

「介護の現場では、認知症の高齢者が薬を飲んだことを忘れ、一日に何度も薬を飲もうとするといった問題が起こっています。職員が投薬を断るとそこで軋轢が生まれ、双方が疲弊してしまう。そこで何かできないかと思いついたのが、プラセボだったのです。プラセボならリスクなくそういった関係を解決できると思いました」

メトグリーン社の“サティスフェイク”など、臨床の現場向けに業務用のプラセボが製造・販売されることはあるが、誰でも手に取れる形でプラセボを販売するという試みはプラセボ製薬が国内初だという。しかしプラセボも万能ではない。外傷などには効果が薄く、効果的にプラセボが利用できるのは眠気や痛みという脳内の現象がメインだ。

プラセボ効果は長年、患者側が「薬を本物だと思い込んでいること」が条件だと思われてきたが、近年の研究では偽薬だと明示してからプラセボを飲んでも一定の効果があることがわかってきたという。
「がんに伴う倦怠感に悩む人が、プラセボであることを明示されながらプラセボを服用したところ、倦怠感が軽減したという報告があります。副作用の心配が少なく、安価なプラセボは医療の選択肢となりうる」

水口代表は「売り上げは年々上がっている」と語るが、まだまだ周知が足りず厳しい戦いを強いられている。

プラセボ製薬の主な顧客は老人ホームやデイサービス、自宅で介護を行う一般家庭など。しかし介護の現場では「患者をだましていいのだろうか」という倫理的な懸念があり導入に至らないケースや、店頭での販売もプラセボの特性上、扱いが難しく、思うようには進んでいないという。

しかし水口代表の元には心因性のあがり症や頻尿などの問題を抱えた子供の親からも注文があり、少しずつ活動の成果は見えてきている。

「現在、高齢者が多数の薬剤を同時に摂取するポリファーマシーを厚生労働省が問題視しており、多剤服用を抑えるアナウンスが出ています。そういった問題にも、一部を置換するような形でプラセボの活用が考えられます」

また、プラセボ効果によって起こるのはメリットだけではない。ノセボ効果という、本物の薬と同様に副作用も起こりうることも研究により判明している。扱い方によって、ただの錠剤が毒にもなりうる。

もともとは大手薬品メーカーに勤務していた水口代表。会社の製品会議でプラセボを提案したが、反応は芳しくなかった。「同年代の社員からは支持を得ていたのですが、上層部の支持が得られず社内では製品化ができず、独立に至りました」。偽物であるプラセボを、薬品メーカーが販売することに強い反発があったのだという。

「プラセボが医療の一環になりうる、ということはまだまだ周知が進んでおらず、厳しい状況です。業界全体のことを考えれば、医療メーカーが薬品名を印刷した、本物の薬のレプリカのようなプラセボを売り出すことも必要になるのでは、と思っています」

(橘 厚樹 撮影=橘 厚樹)



プラセボ製薬株式会社
薬局等における店頭販売チャネルの開拓を目指しています
更新日:2018/06/27
https://eiicon.net/companies/199  eiicon company (エイコンカンパニー)
代表取締役 水口 直樹
京都大学薬学部 卒業 
京都大学大学院薬学研究科 修了(修士)
自社特徴
プラセボ(偽薬)として用いる食品を販売しています。 

医療と介護。日本の根幹を揺るがす社会保障問題の核心は、畢竟、これらに多大なお金がかかる点にあります。 

安価なプラセボは持続可能な医療・介護システムの構築に必要不可欠であると当社では考えています。

次ページ プラセボは医療の選択肢となりうる
①プラセボを活用した介護ケアの一般化 
介護者の負担を軽減しつつ被介護者の気持ちに寄り添うケア手法を紹介し、それを実践するための商品としてプラセボ(偽薬)の利用を一般化させたいと思っています。 

②薬剤師による地域進出のきっかけづくり 
これからの薬局のあり方として示された「健康サポート薬局」は、その要件として薬剤師による「地域への積極的な進出」や「他業種連携」が謳われています。薬剤師が地域や他職種との接点を持つきっかけとしてプラセボ(偽薬)を有効活用していただきたいと考えています。 

③プラセボの医療応用 
「だまし」に伴うネガティブなイメージを払拭し、高齢者医療における必要不可欠な選択肢としてプラセボの地位向上を図りたいと考えています。 

④持続可能な医療システムの構築 
次世代へ負担を先送りする社会システムは持続可能ではありません。広くプラセボを活用した医療のあり方は、皆に受け容れられるか否かはともかく、少なくとも現状の医療より持続可能な医療システムに近いものであろうと思われます。



日本人アーティストはなぜ世界で通用しないのか?
<芸術起業論> - 村上 隆
幻冬舎plus2018年12月07日 06:00
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海外で高く評価され、作品が高く取引される村上隆。彼は、他のアーティストと何が大きく違ったのか? 稀代の芸術家が熱い情熱と冷静な分析を持って語った名著『芸術起業論』『芸術闘争論』の待望の文庫化を記念して、まず『芸術起業論』の冒頭をお届けします。

芸術には、世界基準の戦略が必要である

 なぜ、これまで、日本人アーティストは、片手で数えるほどしか世界で通用しなかったのでしょうか。

 単純です。

「欧米の芸術の世界のルールをふまえていなかったから」なのです。

 欧米の芸術の世界は、確固たる不文律が存在しており、ガチガチに整備されております。

 そのルールに沿わない作品は「評価の対象外」となり、芸術とは受けとめられません。

 ぼくは欧米のアーティストと互角に勝負するために、欧米のアートの構造をしつこく分析しました。

 仮説と検証の連続から芸術制作マネジメントの技術も磨いてきました。

 アートピースとは、作り方や売り方や伝え方を知らなければ生みだせないものなのです。

 欧米の芸術の世界に挑戦する人のやるべきことは、運動や娯楽で世界に挑戦する人のやるべきことと変わりません。

 勉強や訓練や分析や実行や検証を重ねてゆき、ルールをふまえた他人との競争の中で最高の芸を見せてゆくのが、アーティストという存在なのです。

 日本の美術の授業は、ただ「自由に作りなさい」と教えますが、この方針にしても、欧米の現代美術の世界で勝ち抜くためには害になりかねません。

 自分勝手な自由からは無責任な作品しか生まれません。

 欧米の美術の文脈の下地を把握しなければ、美術の本場に「ルールの違う戦い」を挑むことになり、戦う以前に相手にされないのです。

 欧米を中心にした芸術の世界で取引されているのは、人の心です。

 芸術の世界に踏みこめば踏みこむほど、アーティストの目的は人の心の救済にあるのではないかと感じるようになりましたが、それなら、自分の欲望をはっきりさせなければなりません。

 芸術家は、欲望とどうつきあうのかを強く打ちださなければならないのです。

 ものが欲しい。カネが欲しい。権力が欲しい。女にモテたい。出世をしたい。

 欲望の強さは芸術制作の邪魔にはなりません。むしろ問題は日本の芸術家に強烈な欲望がないことです。

 芸術家になる根拠の濃度を高めれば、やりたいことがはっきりします。

 携帯電話やガングロや下着売りや少女売春などという近年の日本固有の事象や風俗を追いかけるだけでは、外国人への衝撃も与えられません。もちろん既存のアートフォームのおさらいだけでは歯し牙がにもかけてもらえません。

 ニュースは、個人の「業」から出るものです。

 自分自身のドロドロした部分を見つめなければ、世界に認められる作品なんてできません。

 欲望の方向が見つかる。

 走りだしはじめる。

 あとはもう長期戦を覚悟すべきです。

 時間をかけてやるしかありませんが、それに加えて芸術制作を続けるにはそのための資金がそれなりに必要だということは最低限でも理解しておいた方がいいでしょう。

 日本人の芸術家は、商売意識が薄く、芸術を純粋無む垢くに信じる姿勢をとりがちですが、だったら趣味人で終わっていればいいんです。

 芸術の力を生かしたいなら、金銭が要るという事実から、どうして目を逸らしてしまうのでしょう。

 ぼくは、三十六歳になる頃までコンビニの裏から賞味期限の切れた弁当をもらってくるような、お金のない時期を経験しました。

 酒屋やスーパーマーケットの裏から梱こん包ぽう用の段ボールをもらわなければ、作品ができても梱包発送ができなかったのです。

 お金のない時の動きというのはそういうものです。何をするにも異様に時間がかかる。そういう時間を縮めるために金銭の力が必要になるのです。

 金銭があれば、制作する時間の短縮を買えます。

 理想のシナリオを手元にひきよせられます。でもどうしても手に入らない時もある。その時は時間で稼ぐしかないのも事実です。

 芸術には金銭と時間が必要という当たり前のことを貧乏の中で実感したからこそ、ぼくはお金にはこだわるようになりました。たまに「芸術家のクセにお金にうるさい」と批判されますがわからない奴にはわからないのだ! と思ってきました。

 現代社会の競争原理の中で生計を立てるなら、芸術の世界であれ戦略は欠かせません。

 作品を作るための場所や資金の確保も必要です。

 何があっても作品を作り続けたいなら、お金を儲もうけて生き残らなければならないのです。芸術家も一般社会を知るべきです。

 若いアーティスト志望者がまず認識するべきは、アーティストも一人の社会人であり、実社会でタフに生き抜くべきだということです。タフネスこそが芸術家の勝つ秘訣です。

 社会の中で天才として生き続けるのは、ほとんど無理、不可能性が高いことです。

 スポーツ選手が綿密な計画と鍛練を基礎におくように、芸術家は美術史の分析から精神力の訓練に至るまで独創的な作品のための研究修業を毎日続けるべきです。

 突飛な発想を社会に着地させるバランスをあやまれば自分の身を吹き飛ばしかねません。

 率直な話、アーティストには充分な時間も金銭も用意されていません。

 正当な時間や報酬を得て作品を作るには、周囲と自分の関係を醒めた目で把握してゆかねばならないのです。

 芸術を生なり業わいにすると苦しく悔しい局面に立たされます。

 私の美しいものを作りたいという願望にしても、様々な障害が立ちはだかって、十数年間もの間、実現しにくいものだったのです。

 日本の美術大学は生計を立てる方法は教えてくれません。美術雑誌にも生き残る方法は掲載されていません。なぜか?

 ここにも理由はちゃんとあるのです。
(『芸術起業論』「第一章 芸術で起業するということ」より)

村上隆(むらかみ・たかし)
アーティスト。有限会社カイカイキキ代表。一九六二年東京に生まれる。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。アニメから日本画までを貫く日本独自の美意識を「スーパーフラット」としてコンセプト化し、現代美術の巨匠として世界で活躍している。
(記事引用)











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