ゲイツやザッカーバーグらが創設する「クリーンエネルギー基金」
2015.12.1 TUE wired.jp 
ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグなどIT業界の大物が中心となって、クリーンエネルギーの研究開発を支援する基金「ブレークスルー・エネルギー・コアリション」を創設した。
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マイクロソフトのビル・ゲイツ元会長、米アマゾンのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)、ヴァージン・グループの創業者リチャード・ブランソン、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ夫妻ら、個人投資家の精鋭グループが、「革新的なクリーンエネルギーを開発し、市場に送り出す」企業を支援するための基金を創設した(ほかに、アリババのジャック・マー会長や、ソフトバンクの孫正義会長、ジョージ・ソロスなども参加している)。
この基金「ブレークスルー・エネルギー・コアリション」は、「手頃な料金で広く利用でき、信頼性が高く、二酸化炭素を生成しないエネルギー」を実現するのが目的だ。パリで開催された国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)に合わせて立ち上げられた。
ブレークスルー・エネルギー・コアリションは声明で次のように述べている。「基礎研究やクリーンエネルギーへの投資、規制の枠組み、助成金といった既存のシステムは、未来を変えて真の解決策となるエネルギーへの投資を十分に結集できていない」
「ブレークスルー・エネルギー・コアリションは、エネルギーの生成や消費のあり方を変える可能性があるアイデアに投資していく。リーダーたちは、今週パリで開催されるCOP21に備えており、気候変動対策において革新を優先するよう、さらに多くのパートナーに促す結果につながればと願っている」
ブレークスルー・エネルギー・コアリションによると、具体的には「発電や蓄電、輸送、工業、農業、エネルギーシステムの効率」に投資していくという。「二酸化炭素排出量がゼロに近く、手頃な料金で信頼性の高いエネルギーをすべての人々に提供する未来」を実現するのが最終目標だという。
複数の企業がすでに、再生可能エネルギーへの取り組みを開始している。例えば、アップルは2015年5月、「世界の持続可能な電力供給に一切影響を与えず、世界各地のあらゆる事業における電力供給を、再生可能エネルギーだけで行うこと」が目標だと述べている(日本語版記事)。
(記事引用)